相変わらずLeicaのズミクロンが欲しくてしょうがないのですが、相変わらず予算もないので、引き続き和製ズミクロンこと XR RIKENON 50mm/f2L で撮ります。
コピー機メーカー製レンズに味のある写真は撮れないような気がしますが(そろそろRICOHファンの方は怒るかもしれませんが)、このレンズは他の国産レンズとはちょっと違う味のようなものを持っている気がします。
今回は、レンタルスペースのサイトで昭和の家屋をみつけて、渋めのポートレートにチャレンジしてみました。
いわゆるハウススタジオの経験が乏しいので、いろいろと苦労しました。
モデルをしていただいたのは、以前Sonnar 90mmのビューティー風の記事で撮らせていただいた、はるちゃんさん。
https://remember.tokyo/users/321
今回は知的なイメージで撮りたかったので、リクエストさせていただきました。
ちなみにはるちゃんさんのSonnar 90mm ビューティー風はこちら。
Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8 (for CONTAX G System) の作例紹介 with SONY A7R Vol.3
また、過去のRikenon 50mm f2の記事はこちらから。
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.1
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.2
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.3
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.4
ちょっとレンズを攻めたかった事と、やや暗かった事から、今回はすべて開放(f2)で撮影しています。
まずは、門から少し敷地内に入ったところで、緑をバックに撮りました。
渋いながらもしっかりとした色のりで、こういう雰囲気では安心して使えるレンズだと思います。
同じ場所で少し寄ってみました。
深度内はしっかりとした写りですが、ボケはオールドレンズでよくありそうな感じですね。
建物の入口にて。
やや周辺光量が落ちますが、雰囲気づくりには役立っています。
おばあちゃんの部屋でまったりしてる雰囲気。
少し狭くて急な階段、いかにも昭和な家屋といったところですが、この辺も和製ズミクロンの味が引き出せるシーンかと思います。
しっとりとした雰囲気の縁側から庭のほうを見るシーンにも、ほどよい色のシブさが役に立ちます。
このシーンは、4種類のミックス光でしたが、調整する根性がなかったのでモノクロームに逃げました。
今回はライティングで苦労してしまったため、作例が少なくなってしまいましたが、このRIKENON 50mm f2は今回のような渋めのポートレートには使えるレンズではないかと思いました。
ただ、室内の暗めなところでのフォーカシングに苦労した印象がありました。
このあたりはf1.4やf1.7のレンズには敵わないですね。
とはいいつつも、オークションサイトなどの中古市場ではかなり安い価格で出回ってますので、気になる方はぜひ試してみてください。