Ernst Leitz GmbH Wetzlarの Hektor 13.5cm f4.5、ヤフオクで約¥7,000でした。Leica Lマウントです。
ついに禁断のライカに手を出してしまった。
ただ、このHektor13.5cmというのは、結構な数が製造されたようで、ライカの他のレンズは最低でも¥50,000くらい、数十万円のものもたくさんあるなか、かなりの格安レンズ。
ライカのくせにこんなに安いなんて、きっとこのレンズだけショボいにちがいないと思ってましたが、私の予想は全く外れて、スーパーコスパレンズでした。
実は私、少し前までライカには全く興味がなく、手を出そうと思ったことは一度もありませんでした。
しかし、昨年買ったHUAWEIのスマホカメラの性能がものすごく良く、そこにLEICAって書いてあったので、ライカってすごいんじゃないか?と思ってちょっと興味が湧いたというのがスタートでした。
また、以前紹介した和製ズミクロンことRIKENON 50mm f2が素晴らしかったことも後押しして、とりあえず一番安いライカということで買ってみました。
写りはというと、しっかりした色のり、なめらかな階調、高いシャープネスに加え、ファインダーからフォーカスの合致がわかりやすく、今のところ欠点が見つかりません。
ほんとに80年以上前の設計?
また、なぜか被写体というか、その場所というか、空気感の表現が非常に絶妙。
AIか魔法でも仕込まれているかのようです。
このレンズを使ってみて、RIKENON 50mm f2が和製ズミクロンと言われるのがなんとなくわかった気がします。
まずは西新宿の、古いアパートが立ち並ぶエリア。もうすぐ取り壊される家やアパートを記録しておきました。
この3枚は開放(f4.5)です。
続いて、西口の高層ビルたち。
バッチリシャープです。オーバーもアンダーもネバリます。
f8で撮影
f5.6で撮影
f8で撮影
ここからは井の頭公園。
和紫陽花、日の丸構図でごめんなさい。でもあえてです。発色も、階調も、シャープネスもバッチリですね。しっとりとした空気をうまく表現しています。
開放(f4.5)で撮影
夏の夕日、なぜか切ないですね。
f5.6で撮影
f8で撮影
蝉の脱け殻、ここから飛び立っていったようです。
開放(f4.5)で撮影
夕刻の踏切、今日も電車はたくさんの人のドラマを運んでいます。って感じの空気が出てると思います。
開放(f4.5)で撮影
これが本当に80年以上前の設計なの?ってくらいバランスの良いレンズで、¥7,000はかなりお得でした。
普段、ヤフオクや中古カメラ店では¥10,000〜15,000くらいが一般的なようです。