こちらもヤフオクでジャンク扱いで買った、RICHO XR RIKENON 50mm f2 Lです。
リコーといえば、ユーザーインターフェイスが良い、オフィスのプリンター(複合機)が有名ですが、一応カメラも作ってました。(今でも作ってる?)
で、このレンズをwebで検索したところ、和製ズミクロンというニックネームであることがわかりました。
外観はかなり安っぽく、しかもコピー機のメーカーのレンズが、ズミクロンなんで名乗ってよいのか?
(名乗ってはいないですね。)
私はズミクロンを持っているわけでもないし使ったこともないのでどんなもんかはわかりませんが、ZeissやLeicaのレンズって、なかなか日本のメーカーが出せない味の濃さがあると思っており、まさかコピー機のメーカーのレンズがそんな味なんて持っていないだろうと、半分バカにしての購入でした。
(リコーファンの方たちごめんなさい。)
しかし、実際撮ってみると、今まで使った日本製レンズとはちょっと違った領域にいるレンズだというのが感想です。このめちゃくちゃ安っぽい外観のレンズから、どうしてこんなにこってりした味が出てくるんだと、良い意味でビックリなレンズです。
追記
この後追加されたXR RIKENON 50mm f2 Lの作例記事です。
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.2
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.3
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.4
RICHO XR RIKENON 50mm f2 L の作例紹介 with SONY A7R vol.5
ということで、作例の前に、味比べ。
50mmの世界標準の一つでもある、ZeissのPlanar50mm f1.4と比較してみました。
まずはF2対決。
Planar

RIKENON

Planar

RIKENON

被写界深度はPlanarが圧倒的に浅いです。
そのせいか、ボケの柔らかさはPlanarが柔らかいと思われます。
さて次は、f11対決。
Planar

RIKENON

これはそんなに変わらないです。
被写界深度に関するジャジャ馬っぷりはPlanarが一歩うわて(?)ですが、
Rikenonも明らかに一般的な国産レンズとは違うのが分かると思います。
ここから作例です。
踏切逆光シリーズ。
f4で撮影

f8で撮影

f5.6で撮影

条件によっては、少しフレアやゴーストがでますが、大きな破綻はなく、空気感の表現はハイレベルだと思います。
ここから5枚はf2で撮影。
寂しい感じの空気感もなかなかです



水、金属、竹の質感も悪くない

新しいものも古いものも、

開放からこの性能と味のバランスは素晴らしい。
f2.8で撮影。
リヤカーとか竹ぼうきの、じいちゃんなんだけどまだまだ現役で働いてる感の表現も好きです。

おまけ

注)画像が逆さなわけではありません。
ちなみにこのレンズはペンタックスのKマウントなので、ペンタックスユーザーは持ってたほうが良いと思います。