かなりのスローページで投稿をしておりますこのレンズ作例ブログですが、なんとか100記事目に到達しました。で、今回は写ルンです。
最近、写ルンですのレンズを取り出してデジタルカメラに付けられるようなものが出ていますが、この記事の作例はそのまま写ルンです。ネガをヨドバシカメラでスキャンしてもらったものです。
オールドレンズではなくてすみません。でも性能の低さはオールドレンズに勝ってます。
100記事という節目なので、自分の持っている写真についての考え方を表現した過去の作品を紹介するとともに、写真を撮るという事とちゃんと向き合える心を思い出したいという考えからです。
作例は、写ルンですをファッション誌の撮影でよく使われるスタジオに持ち込み、フラッシュのところにエツミのスレーブユニット(フラッシュを関知してシンクロターミナルから信号を出すもの)をテープでくくりつけ、Profotoのジェネに接続して撮影しました。
髪をなびかせるためにブロアーとかも使ったので、かなり異様な光景だったと思います。
ちなみにこれは、私の写真専門学校時代の卒業制作でした。
感想としは、中心部と周辺部て、シャープネスも光量の差もかなり高く、本来は顔をもう少し中心に近づけて頭上の余白を広め開け、トリミングして使ったほうがクオリティは高かったと思います。ライティングもチューニングが必要です。
要リベンジですね。
この時は友人にモデルをしてもらいました。
海外で生まれて育ったという事以外は普通の子なのですが、なかなかかっこよくモデルをしてくれました。
なお、枚数が少ないですがご了承下さい。
ちなみに、下の写真は、同じ時にCanon 5D mark2に、コシナZeissのPlanar 50mm f1.4で撮りました。
これを見せると私がいかに機材に頼って写真を撮っていたがよくわかりますね。
この写ルンですは、一見だれでも簡単にきれいな写真が撮れるように思えますが、それは天気の良い日に外で撮ったらという条件付きで、スタジオに入ってすべて自分で光を作るとかなり撮り手の技術がわかってしまうカメラ(レンズ?)だと思いました。
ちなみに、前にも書きましたが、これらの写ルンですの写真は、私の卒業制作で、さらに卒展にも出しました。しかも、かなりよく見ないと写ルンですで撮影したという説明が見つからないように展示しました。
クラスメイトはカッコいいファッションポートレートや、おしゃれなブツ撮り作品、きれいな風景写真等を多く展示していたので、正直私の展示はヘタクソな人が安いカメラと安いレンズで撮っただけにしか見えなかったと思います。まあ、ほぼ技術しか教えない写真の専門学校だったので、その時の技術力が見えやすいという意味では良かったのではないかと思います。
ただ、私はそのクラスのトップではなかったと思いますが、少なくとも“中の上”か“上の下”くらいだったと思いますので、おそらく写真の専門学校とか、大学の写真学科とかの卒業生の技術レベルってこんなもんなんだと思います。
それでも私を含め何人かは卒業の時点で写真撮影の仕事をしていたので、とりあえずの仕事レベルでしたらこのくらいで十分なのかも。