TamronのMF時代の広角レンズ。
一般的に24mmのレンズは開放がf2.8というものが多いのですが、このレンズはほんの少し明るいスペックです。
おそらく同じ頃のTamronのレンズは他にも開放f2.5というのがあり、以前紹介したSP90mmマクロも開放f2.5です。
Tamron SP90mm f2.5の記事はこちら
Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8 vs Tamron SP90mm F2.5 (52BB) vol.1
Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8 vs Tamron SP90mm F2.5 (52BB) vol.2
色のりはけっこうこってりになることが多いですが、開放付近ではハイライトはけっこうふわふわでユルい色のりになる印象でした。
また、開放でのシャープネスは、光の条件が悪くなければそこそこですが、ちょっと条件が悪いとソフトになる印象です。
また、開放付近での周辺光量落ちがありますが、なかなかセンス良く落ちてくれるので、使いようによっては良い雰囲気づくりができると思います。
なので、全体的にはややじゃじゃ馬感があるレンズに思えました。
しかしながら、広角、濃い色のり、周辺光量落ち、じゃじゃ馬等、オールドレンズ好きな要素はそこそこ揃っていて、価格もオークションサイトで10000円以内と高くはないので、オールドレンザーのお散歩のお供としては良いレンズなのではないかと思います。
ただ、あまり数が出回っていない印象なので、見つけたら早めに買ってしまった方がよいかも。
まずは横浜線の中山界隈を散策しながら。
横浜線の線路沿いのフェンスに巻き付いたツルを開放(f2.5)で撮影。
順光ではありませんが、被写体が暗い色のものでしたら、安定して撮れるようてす。
横浜線の踏切を開放(f2.5)にて。
最近のデザインの車両ですが、周辺光量落ちのおかげもあってどことなくノスタルジックな雰囲気になってしまった。
ちょっと古い家の塀から生えているパイプを、こちらも開放(f2.5)で撮影。
よくみると、パイプの白い部分がややふわふわしてますが、全体的にはしっかり色がのり、ボケの具合や周辺光量落ちの影響もあってクラシカルな雰囲気が出ていると思います。
このように、順光、開放で青空をコーナーに容れるとかなり濃い青になります。
引き続き開放(f2.5)で撮影。
何気ない柱も、偉大な雰囲気ななってしまいます。
バス停のベンチを開放(f2.5)で撮影。
いい天気なんですが、かなり切ない雰囲気。
銀色の壁に落ちた電柱の影をf4で撮影。
ここまで絞るとある程度安定します。
南京錠を開放(f2.5)で。
寄りの撮影を楽しめるレンズだと思います。
後半は夜の表参道界隈。
まずはイルミネーションを撮ってみました。
手持ちだったので、シャッタースピードをかせぐためほとんどの作例は開放で撮りましたが、光源付近はかなりふわふわになってしまいました。
開放(f2.5)で撮影。
開放(f2.5)で撮影。
カメラを置けるところがあったので、この写真だけf16でクルマを流してみました。
開放(f2.5)で撮影。
開放(f2.5)で撮影。
最後に、少し奥に入ったエリア。昼間はおしゃれさんでいっぱいですが、よるはひっそりとしています。
こちらも光量落ちのせいか、色のりのせいか、どことなく欧州の小さな街っぽい雰囲気がかもし出されてるといった印象です。
開放(f2.5)で撮影。
開放(f2.5)で撮影。
開放(f2.5)で撮影。