上海にあるカメラ関連商品の店がぎっちり詰まったビルにあるクラシックカメラ屋で買った、ソ連製Jupiter-12 35mm f2.8です。
LZOS(ルトカリノ光学硝子工場)製ライカLマウント用で、ビオゴンの様に後玉がかなり突き出てたレンズです。
装着できるボディはあまり多くないようなのですが、R7系はフランジ~シャッターのスペースがゆったりしているようで、問題なく使用できました。
いろいろな方の作例からはかなり優秀なレンズのように感じられましたが、うちのはハズレ玉だったのか、かなりの暴れ馬でした。
順光ではくっきり写るのですが、地味な油絵のようなクラシカルな描写だと思われます。
しかしちょっと逆光+露出オーバーになるとハレやゴーストが盛大に出ます。
とにかく条件によって写り方がかなり変わります。
ただし、いろんな顔がある分、どのような条件でどのような顔が出るかを把握してさえすれば、出したい雰囲気に合わせて絞り、露出を決めてあげれば、なかなかおもしろい使い方ができそうです。
今まで試したレンズが意外と普通だったので、この暴れ馬っぷりは新鮮です。
追記
この他のJupiter-12 35mm f2.8の記事はこちらから。
Jupiter-12 35mm f2.8 の作例紹介 with SONY A7R vol.2
まずはf5.6で順光
同じくf5.6で逆行側
(以上、@Si Racha / Thailand)
次はイジワル試験、f2.8で逆光。
次に同じ場所でf2.8とf22の比較、
まずはf2.8
こちらがf22
次はf16、
このような水面の描写の味がしっとりとして好きです。
ちなみにこれはやや逆光です。ここまで絞るとハレは出ない。
(以上、@井の頭公園)