今回は、オールドレンズではありませんが、既に消えていったシステムのレンズという意味で、CONTAX N System 用 Carl Zeiss Makro Sonnar T* 100mm F2.8 の作例を紹介します。
私がフィルムで撮っていた時代に、CONTAX 645 システムに Apo Makro-Planar 120mm f4というレンズの組み合わせでポートレートを撮るのが好きだったのですが、デジタルがメインになってからは、もう使うことはないだろうと売却してしまいました。
しかし、このマウントアダプター天国の時代になって、CONTAX 645やN Systemのレンズがデジタルでも使いやすくなったということで、あの時代のレンズがどうしても欲しくなりヤフオクで購入。
レンズ自体は約4万円、Nマウント→SONY EFマウントのアダプター(KIPON CONTAX-S/E AF マウントアダプター)も約4万円で、合計8万円。
ちなみにこのアダプターは電子接点付きで、開放でフォーカシングをして、ボディ側で設定した絞り値で撮影できるという(一応AFも使える)、すぐれものアダプターなのです。
実は今回、残念ながら私の設定ミスで、APSサイズにクロップされていて、150mm・15MPで撮影されてしまったので、100mm36MPでの作例は、後日撮影します。
で、マクロレンズといえば、花とか、ブツ撮りとか、フード(料理)とかがよく使われる用途かと思いますが、私が写真の専門学校で受けた講義で、いわゆる”Beauty”という、美容系の雑誌や、化粧品のポスター等の撮影でもよくマクロレンズが使われるとのことでしたので、このレンズの作例は”Beauty風”ポートレートで行きます。
ちなみに仕事では”Beauty”というジャンルはやったことがないので、ライティング等素人がやった”Beauty風”です。(技術的に細かいところはつつかないでください。)
モデルさんは、森下友理さんという方で、以前は役者もされていたとのことなので、
こんな雰囲気にというリクエストに対して、なかなか絶妙に演じてくれました。
とてもステキな方でしたので、個人的には次回以降もお願いできたらと思っています。
まずはf5.6の作例から
続いてf5.0
次はf3.5
最後に開放(f2.8)
次はf3.5
今回は寄りの写真ばかりなので、絞り値よりもフォーカスのポイントとの距離のほうがボケ具合への影響が大きかったですね。
よく見ると、ちょっとだけ色収差が出るときがありましたが、シャープネス・階調等、高い次元でバランスの良いレンズだと思われます。
Zeissのこの時代は、性能・品質の面はほぼ今のレベルになっていながら、昔ながらの”味”もしっかり残っている、私にとっては一番美味しい時代です。